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コラム
 
●身の周りのセキュリティーを高める
  Vol.1 窓からの侵入対策 Vol.7 ストーカー対策
  Vol.2 扉からの侵入対策 Vol.8 子供に対する防犯対策
  Vol.3 自宅への不法侵入対策 Vol.9 地震に対する防災対策
  Vol.4 ひったくり対策 Vol.10 火災に対する防災対策
  Vol.5 車の防犯対策 Vol.11 少年の起こす犯罪対策
  Vol.6 オートバイ/自転車の防犯対策 Vol.12 お年寄りが狙われる犯罪対策
Vol.2 扉からの侵入対策
(2004年8月号)
1. 扉からの侵入方法
扉からの侵入手口はいろいろあり、鍵を不正に開けるもの、鍵やドアそのものを破壊して侵入してくるものなどがあります。

それぞれの手口に関しては後記させて頂きますが、侵入に使用される工具は一般的に販売されている物もあり、誰でも購入することができます。
侵入者はこれら工具を使いやすいように改造したり、自分で作ったりして侵入してきます。

更に、犯行は個人ではなく、グループで犯行に及ぶことが多くなっています。
日本での荒稼ぎが目的の外国人グループも増加し、犯行は組織的で巧妙になっています。

こういった侵入犯罪の複雑化、凶悪化する手口に対抗するため、政府は2003年9月に「ピッキング防止法(特殊解錠用具の所持の禁止等に関する法律)」を施行しました。
この法律は、ピッキングに用いられる特殊解錠用具やドライバーやバール類(指定侵入用具)等を正当な理由なく所持した場合に、懲役か罰金刑に処せられる内容になっています。

しかし、犯行は年々増加しています。それに伴い犯人の検挙率は下がっています。
こういった事実を考えると、警察任せにするのではなく、自身でも最低限の防犯対策は行った方が良いと考えられます。

では、ドロボウはどのような方法で侵入し、私たちはどのように防げばいいのでしょうか?
有名な侵入手口としては、「ピッキング」や「サムターン回し」、「カム送り解錠」、「ドア錠破り」などがあります。
今回は、これら手口の方法と防御方法をご紹介させて頂きます。
①. ピッキング
元来、「ピッキング」 は鍵屋さんの特殊技術で、何らかの事情で鍵をなくした場合に解錠してもらうための技術でした。
ピッキング犯は、この技術を用いて解錠し、侵入します。

ピッキング犯から狙われやすい鍵は、ディスクシリンダーです。
この鍵は側面にでこぼこが刻んである、よく見かける鍵です。
ディスクシリンダーはピッキングに対する防犯性は高くなく、簡単に解錠できるため、危険です。

このタイプの鍵は国内マンションの約7割、一戸建ての約5割で使用されていると言われています。
同じ鍵が多くある、ということはピッキング犯には獲物が多いということになり、犯罪被害率が高くなります。
この侵入方法は、2000年に被害が急増して大きな社会問題となり、関心と同時に警戒心が強くなったせいか、2001年からの被害は減少傾向にあります。対ピッキング用の鍵の開発や、補助鍵やドアそのものの強度アップも要因として考えられます。

ただし、減少傾向にあるといっても、増加している都市もあるので油断はできません。
大都市での犯行は警戒が強まり減少していますが、近隣都市や地方都市での犯行は増加しています。

防行方法は、鍵をピッキングに強い(防犯性の高い)物に取り替えることです。
一般的にピッキングに対して防犯性の高い鍵はディンプル錠、マグネット錠、ピン本数の多いピンシリンダー錠と言われています。
ただ、これら鍵の種類は多く、実際に選ぶとなるとどれを選んでいいか迷うほどです。
鍵を選ぶ際に、「CP-C認定制度(ピッキングに強い錠前認定制度)」を基準にすることもできます。
ただ、多数認定されており、防犯性に優劣があるため、防犯性の高い鍵と低い鍵を認識しておく必要があります。
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カバスター・シリンダー KABA-4000
スイス銀行やノーブル美術館でも使用されている信頼のピンタンブラー・シリンダー錠です。
ロック・ツー・ロック KK-38L
カードキーで開閉する鍵穴をカバーする商品です。設置が簡単で工事が不要です。
ピッキング撃退アラーム PICK110
ピッキングの音を特殊センサーが検知し、大音量で警報します。

②. サムターン回し
サムターンとは扉内側の鍵のことです。
サムターン回しは、ドアスコープ等を壊し、そこから針金などの工具を差込み、手探りでサムターンを解錠し、侵入します。
また、ドアに内蔵されている郵便ポストから手を差し込んだり、覗き小窓を破壊して手を入れ直接サムターンをまわしたりする手口もあります。
最近では、 工具(ドリル等)で扉に穴をあけ、そこから金具をいれて解錠する犯行が増加しています。

これを防止するには、
・サムターンカバーを取付け、針金や金具を利用した解錠を防止する
・ピッキングアラームを取付け、ドリル使用時の振動などを検知し、警報する
・補助鍵を付け、鍵がひとつ解錠されただけでは扉を開けれないようにする
等のような方法があります。
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各種サムターンカバー
針金や金具を利用したサムターン回しを防止する商品です。
( 鍵によって使用できる商品が異なりますので御注意ください。 )
各種ピッキングアラーム
振動や音を検知し警報するため、ドリルを使用した貫通振動や音も検知できます。
デジブロック DEGIBLOCK
扉上部に設置する強力な補助鍵です。解錠には専用のリモコンを使用します。
また、付属のはがきで設置工事を依頼することにより、ドア保険に入会することが可能です。

③. カム送り解錠
鍵のシリンダーの隙間や、ドアの隙間から極細の手製スチール工具を入れ、直接ロックを回転させて解錠する手口です。
鍵のシリンダーカラーが浮くタイプの場合、この手口で侵入される可能性があります。

防御方法としては、シリンダーカラーの隙間に、ガードリングなど商品を取付け、隙間を埋めて工具を入らないようにします。
ロック・ツー・ロック KK-38L
カードキーで開閉する鍵穴をカバーする商品です。
シリンダーとドアの隙間にはさんで設置できるため、カム送り解錠にも効果を発揮します。
④. ドア錠破り
ドアと壁の隙間にバール(L字型の工具)等を突っ込み、テコの原理を利用して鍵を破壊して侵入する手口です。
ピッキング、サムターン回し、カム送り解錠のようなこっそりとした手口と違い、強引な方法で破壊しますので、音は鳴りますが短時間で侵入してきます。
この手口は扉と壁に若干の隙間がある場合に狙われることが多いです。

防御方法は鍵の周りにガードプレートを設置し、バール等の金属を突っ込めないようにします。2重鍵も効果を発揮します。
スーパーG DS-SP : スーパーG-HM DS-SP4...6
「鍛造ボディー」により耐バール破壊性能が更に強化されている商品です。

⑤. その他侵入方法
郵便受けの中や電気メーターの中、ガスのメーターボックスの中などに鍵を入れておくケースがありますが、こういった隠し鍵は侵入犯にとってはいずれも簡単に見つけられてしまいます。隠し鍵からスペアーキーを作られる可能性もありますので御注意ください。

また、オートロックが付いているから、と施錠せずに短時間外出する方がいらっしゃいますが、その隙を狙って侵入してくることもありますのでしっかりと施錠しましょう。

不動産を賃貸される場合は、鍵が交換されたのかどうか確認することも大切です。
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キーポスト KT-20
機械式のキー保管庫です。4桁の暗証番号でロックします。

上記のような侵入方法を踏まえ、侵入対策を施すのであれば
「ワンドア・ツーロック・ワンブザー(ひとつの扉に2つ以上の鍵、1つのブザー)」が効果的です。ピッキング犯に限らず泥棒は「時間がかかる」、「目立つ」ことを嫌います。外部から無理に開けようとするときに補助鍵が侵入を手間取らせ、ブザーが大音量にて警報しますので、侵入の未然防止に非常に有効です。

ポイントとしては、
●扉内側
・鍵を2重ロックにする
・鍵は防犯性能の高いもの(CP-C認定錠など)を使用する
・ブザー(アラーム)を設置する
●扉外側
・ドア錠破り対策のガードプレートを設置する
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