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コラム
 
●身の周りのセキュリティーを高める
  Vol.1 窓からの侵入対策 Vol.7 ストーカー対策
  Vol.2 扉からの侵入対策 Vol.8 子供に対する防犯対策
  Vol.3 自宅への不法侵入対策 Vol.9 地震に対する防災対策
  Vol.4 ひったくり対策 Vol.10 火災に対する防災対策
  Vol.5 車の防犯対策 Vol.11 少年の起こす犯罪対策
  Vol.6 オートバイ/自転車の防犯対策 Vol.12 お年寄りが狙われる犯罪対策
Vol.12 お年寄りを狙った犯罪対策
(2005年7月号)
1.お年寄りを狙った犯罪について
犯行は様々ですが、多数の犯罪においてお年寄りは狙われやすい傾向にあります。例えば、空き巣やひったくり等は、見つかりにくい、抵抗されにくい事から狙われることが多いようです。

また、お年寄りに狙いを絞った特殊な犯行もあります。
近年多発している「オレオレ詐欺」は、お年寄りと思われる電話番号を電話帳から見つけ、身内を装って現金を騙し取る手口です。ヤミ金融の不当な取立てや悪徳商法による被害も、被害者がお年寄りに多いと報告されています。
これらは、言葉巧みにお年寄りを納得、信頼させ財産を奪い取る悪質な犯行です。
2.犯行と対策

●オレオレ詐欺(振り込め詐欺)

  親族の名前を出すことなく「おれだよ、おれ」と電話をかけ、うっかり「○○ちゃん?」と問い返すとその名前を使って「事故を起こしてしまってお金がいる」や「ヤクザに捕まってお金がいる」等の理由で直ぐにお金を振り込ませ、騙し取る手口から「オレオレ詐欺」という犯罪名で呼ばれています。

こういった振り込め詐欺は、最近ではお年寄りだけでなく、在宅の家族を狙った犯行も多くなっています。犯行が組織化し、警察官や弁護士、鉄道関係者を名乗って「(親族)が痴漢をして逮捕されている。示談金があれば示談にできる。」等と言葉巧みに現金を振り込む様に誘導してきます。
オレオレ詐欺発生当時と違うのは、複数犯の犯行が増加し、他と連絡を取らせないように立て続けに電話を入れてくることです。被害者が冷静に判断できないように陥れ、振り込ませるケースが増えています。

■オレオレ詐欺 - 対策

  電話を受けた場合、まず落ち着いて電話に対応してください。そして、電話が切れた後に事実なのかどうなのか確認してください。電話を掛けてきたとされる本人に連絡が取れればいいのですが、仕事中など連絡が取れないこともあると思いますし、犯人側の巧みな工作によって電話をうまく掛けれない、繋がらないこともあるかと思います。こういった場合は警察に直接赴き、相談しましょう。

なお、警察が示談の仲介を行うことはありませんし、弁護士や保険会社が事故、交通事故直後に示談金の振込みを勧めることもまずありえない事だと覚えておいて頂けると良いと思います。

犯人は、脅迫めいた言動や立て続けの電話等で被害者をパニックにさせ、振り込ませようとしてくるかと思います。被害者がパニック状態で急いでお金を振り込み、本人に連絡を入れた時に騙されたと分かるケースが多く、お金が戻ってこないことが多いようです。
ですから、一人では行動しないでご家族や親族、警察に相談して冷静に対応してください。
振り込んだ後では遅く、振り込む前(被害に遭う前)に相談することが大切です。

●悪徳商法

  悪徳商法には様々な犯行方法があります。

・催眠商法(SF商法)
巧みな話術で会場の人を興奮させ、集団で買わせる方法です。街中の一角や特設会場、老人会の旅行先等の雰囲気を武器に購入させます。

・ 点検商法
シロアリ駆除や屋根工事、ガス漏れ警報器などの点検として訪問し、「このままでは危険」などと偽り、新しい商品を販売してきます。最初に無料、格安と言って話を聞かせようとすることも多いようです。

・ かたり商法
水道局や消防署、NTTの紹介で来た、などと訪問販売してきます。市の職員を語ったり、名刺や服装を偽ってくるケースもあるようです。

  ・ 利殖商法
株等を「必ず儲かる」「損をしても会社が負担する」等と宣伝して契約書にサインさせ、お金を騙し取ってきます。

■悪徳商法 - 対策
  どの商法も、きっぱりと断る事が重要です。

家に入れると強引に販売を続ける可能性も高いですので、家には入れないようにしましょう。インターホンで対応したり、チェーン掛けたままの対応が良いでしょう。

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・ドア用防犯グッズ
あまりに強引なときに警報音を鳴らすなどの方法を取ることも可能です。

・インターホン
映像付のインターホンや、無線で設置できるインターホン等、様々な商品があります。


しかし、全ての来客が悪徳業者ではありませんし、魅力的な話で家に入ってもらったりする事もあると思います。こういう場合で話が怪しい、と感じた場合は「後で家族と相談する」と言ってすぐに契約は行わないようにしてください。あまりに強引に契約を求めてくる場合も疑った方が良いかもしれません。なお、「お金がない」という断り方はクレジット契約、ローン契約等を薦めてくる可能性もありますのでお勧めできません。

●ヤミ金融
  貸金業を営もうとする場合は、都道府県知事への登録を行わなければなりません。この登録をせずに貸金業を営む業者をヤミ金融といいます。

通常の貸金業者と違うところは、簡単に借りれるが高金利ということです。出資法の金利規制では、年29.2%を超える金利を取ると罰せられますが、ヤミ金融はこれをはるかに上回る「トゴ」(10日間で5割、年1825%)を取っているところもあります。例えばヤミ金融で10万円を借りると金利だけでも年180万円を超えてしまいます。

生活苦等からヤミ金融から借金し、厳しい取り立てにあい、金利を工面するために、違う業者から借金を繰り返して、結局最後には自己破産してしまう人が急増しています。また、お年寄りが自殺に追い込まれるというケースも報告されています。

■ヤミ金融 - 対策
  お金を借りる前にきちんとした業者かどうか調査しましょう。
・ 登録業者であるかを確認する
 貸金業者は営業所内に「貸金業者登録票」及び「貸付条件表」の掲示が義務づけられています。
・利息計算、返済方法、手数料などをきちんと説明できる業者かをチェックする

怪しい、と感じた場合はそのお店からはお金を借りない方が良いでしょう。

●その他の犯罪
  お年寄りが被害に遭いやすい犯罪も多くあります。冒頭で紹介した空き巣やひったくりもその一つです。以前紹介させて頂いておりますので、参考にしてください。

窓からの侵入対策  空き巣や不法侵入への対策を紹介しています。
扉からの侵入対策
ひったくり対策 外出時のひったくりへの対策を紹介しています。
3.被害に遭ってしまったら
どの場合も警察に至急相談しましょう。一人で悩んだり、泣き寝入りをしていても解決しません。

不本意な理由で商品を買わされた場合(悪徳商法による被害)は、クーリング・オフ制度を利用して商品を返品することができます。これは書面によって商品の返品、契約の解約ができる制度です。

クーリング・オフ(解約)をしたいときは以下の手順で行います。

  1.書面を発送する日が契約書面を受け取った日から8日以内にあたるか確認します。
  2.内容証明郵便か書留郵便で販売業者に「解約」を通知します。
   購入した商品を送り返すときには、発送の費用はすべて先方負担(料金受取人払い)で処理します。

クーリング・オフを行った場合、損害賠償金や違約金を払う必要はありません。また、代金を支払っていても、全額返してもらえます。

なお、クーリング・オフできない場合もありますので注意してください。
  ・3000円未満の取引で商品を受け取り、同時に代金を全額支払った場合
  ・通信販売で購入した場合
  ・化粧品や合成洗剤などの消耗品を一部でも使った場合
(但し、消費者がそのことを書面で知らされていない場合は問題ない)
  ・乗用車を購入する場合

ヤミ金融の場合も、おかしいと思った場合は一度相談する事をお勧めします。
上限金利が40%という業者と契約し、生活に苦しんでいた男性が、警察や弁護士と相談し、違法性が確立できた結果、 上限金利5%になって通常の生活に戻れた、という事例もあります。

最寄の警察署でいいのですが、これら犯罪の相談先が分からない場合は警視庁総合相談センターをご覧ください。


これら犯罪は、一人では注意していても被害に遭うかもしれません。お年寄りだけに任せるのではなく、ご家族、住民が一丸となってこういった犯罪が発生しないような環境を整えることも重要だと思います。
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